2017年1月17日火曜日

顔の見える搾油所でしぼったエゴマ油を手に入れよう!

エゴマ油の品質は、何で決まるのか?
当たり前の事ですが
エゴマの実の品質の良し悪しで決まります。

えごまの品質は、湿度、高温、傷、空気に触れる事で、劣化し、食用にはできなくなります。


写真右下のえごまは、今年初めて集団で栽培されたもので、コンバイン収穫されたものです。収穫時に傷がついたものです。

搾油依頼が来た時点で湿度が20%あり、乾燥不十分、洗うと写真のように白く皮の剥けたエゴマが水に沈んで、1割以上捨てなくてはならないものでした。

コンバイン収穫には、エゴマの弱点である柔らかさ故に傷つきやすい事を克服した機械と運転技術がいるのですが、聞いてみると、初めてで、面積も多くお米脱穀の要領でガンガン脱穀したようです。

今年は、エゴマブームで、栽培を始める地域や農家が爆発的に増えましたが、その分こういった失敗がでてきて、この場合に即乾燥、洗いをしたため、食べられないものではなかったが、味の点で問題を感じたので販売はストップをかけさせてもらった。

今年、乾燥不十分で持ち込まれ、受け取り時点での早急な除湿処理ができず、搾油所の保存中にカビの発生があり、全てが食用にはならずに工芸用としなくてはならないエゴマがありました。生産した方はがっかりで、こちらも搾油が混んでて、ビニール袋での保管だったためと、悪条件が重なり、大変申し訳ない事となった。
それからは必ず持込時点での水分確認と味見をしている。


長年やっていてもこんな失敗があるので、搾油所は、搾る前にえごまの実の品質を見分けれなくては品質の悪いものが流通してしまう。
だから、信頼できる搾油所で搾ったエゴマ油を購入されることをおすすめする。

今のようなブームが来る前から、コツコツと栽培し、エゴマの良さを伝道してきたのが、日本エゴマ普及協会の会員搾油所です。


会員の搾油所はもう、10年以上栽培と搾油をしているので、品質の良し悪しを見分けられる力がある。色々失敗を乗り越えてきたからです。

エゴマはとてもデリケートなんです。湿度と高温度、傷、空気に触れることに、万全を期すことが重要です。
このように栽培すればおいしいオメガ3ライフが送れます。

栽培していないで、輸入したり、生産者から買い付けたりして搾るだけの業者さんのエゴマ油は、そのデリケートさを知れないから、どうしても品質の見分けがつかない事になってしまうのではないかと思います。

そして、国内の栽培者が、もっとふえるためにも

購入する場合には、栽培者の運営している搾油所で搾ったエゴマ油を優先して購入して欲しいと思います。そういった顔の見えるエゴマ油に出会ってほしいと思う。

日本エゴマの会を平成9年ころ立ち上げ、日本にエゴマ栽培と、農家が自給するために、搾油所を設置することを広げた故村上周平さんの、エゴマ油の自給節を思い出します。

そして、この村上周平節に伝染した農民があちこちに会を作り、自給し、余ったエゴマを油にして、細々と販売してきたのが、日本エゴマの会です。

そして、日本エゴマの会は、これからも変わらず、リノール酸過多やトランス酸、遺伝子組み換え油の害を伝え、医療費が、少なくなるエゴマ油の活用を伝えながら栽培していく仲間を応援しあいます。


加工品に使われている植物性油(ほとんどが体に良くないトランス酸や、パーム油、キャノーラ油を原料としています)を使いながらのエゴマ加工品は、エゴマの効用を台無しにします。

エゴマの恩恵は、凄いものです。どうかありがたいエゴマの恩恵を最大限いただいて下さい。

購入する方は、植物性油を使ったえごまケーキやえごまクッキーは、ただの嗜好品としてお買いになるのはご自由ですが、えごまの効用は、台無しにしています。

できるだけ生の実で、生産者からいただいて下さい。

その場合、最低でも100g400円以上で、お買い求めくださいね。

農家に入るお金は、持続するために必要なだけなくてはなりません。農家とは命を支える安全な食べ物を提供する尊い仕事です。そしてできるだけ農薬、化学肥料に頼らない農家さんのものを購入し、そんな農家を増やす努力をしてください。

0.5a栽培すれば、1年分の1人分の油がいただけます、反対に1年分のエゴマ油は尊い0.5a分の誰かの働きでいただけるのです。貴重な油なのですから、大切に恩恵を生かしていただきましょう!

長いブログになってしまいましたが
傷つけられて収穫されたエゴマたちの呟きを代弁したくなり、書きしました。






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